歩行のリハビリ

脳梗塞後の歩行訓練に適した機材を紹介

脳梗塞を引き起こしてしまうと、脳の血管がつまることで細胞が死んでしまい、命が助かったとしても深刻な後遺症が残る恐れがあります。脳梗塞による後遺症でとくに多く見られるものとして、感覚麻痺が挙げられます。

今回は、脳梗塞後の歩行訓練に最適な機材を紹介します。

脳梗塞後のリハビリテーションで自分の足で歩けるようになる

脳梗塞による後遺症で、自分の足で歩くことが難しくなり、車椅子での移動や寝たきりになってしまう恐れがあります。脳梗塞後は、自分の足で歩けるようになるために、リハビリテーションが重要です。

脳梗塞によって安静期間を要した場合、その期間の長さによって筋力も落ちてしまいます。そのため、また自分の足で歩けるようになるためには、早い段階でリハビリテーションを開始して、できるだけ筋力を落とさないことが大切です。

急性期におけるリハビリテーションは、股関節を回したり、膝や足首を曲げ伸ばしたりするのが主となります。

急性期を乗り越えれば、回復期へと入ります。回復期では、自分の足で歩けるように実際に歩行訓練を行います。人が歩くためには、両方の足が交互に動けばよいというわけではありません。重心の移動がスムーズにできるようになることがポイントです。

脳梗塞後の歩行訓練に最適で相性抜群な2つの機材を紹介

歩行のサポート

脳梗塞後、急性期を乗り越えたあとは回復期のリハビリテーションで実際に歩行訓練を行う必要があります。人によっては、リハビリテーションが辛く感じられることもあるかもしれません。

リハビリテーションを乗り越え、また自分の足で歩けるように手助けしてくれる画期的な機材を2つご紹介します。

1.ゲイトソリューション

ゲイトソリューションは、パシフィックサプライ株式会社が開発と提供を行っている歩行をサポートしてくれる最適な機材の1つです。

人が歩くためには、まず片方の足を前に踏み出し、体重を前に移動し、そしてもう片方の足をまた前に踏み出す、といった一連の動きをスムーズに行う必要があります。これまでは何気ないように行ってきたことが、リハビリテーションのなかでとても難しく感じられるかもしれません。

ゲイトソリューションは、人の歩行についての研究を積み重ね、客観的な評価をもとにいくつもの歩行分析を繰り返して誕生しました。膝から下に装着することで動きをコントロールし、人の歩く動作をスムーズに行えるようにサポートしてくれます。

ゲイトソリューションは、足首を裏側に向かって折り曲げる動作を油圧によってコントロールします。こうすることで、スムーズに体重移動が行えます。体重移動がスムーズになれば、足の交互の動きにバランスが生まれるでしょう。歩行の姿勢が美しくなるほか、疲れや歩行速度の増加増加といった効果も期待できます。

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2.Honda歩行アシスト

Honda歩行アシストは、自動車の開発で有名な本田技研工業株式会社が展開している歩行練習機器です。

ゲイトソリューションとは異なり、腰から太ももにかけて装着して使用します。本田技研工業株式会社といえば、2000年から2018年まで開発を行っていた二足歩行ロボットのASIMOを思い浮かべる方もいるでしょう。本田技研工業株式会社では、1999年から歩行アシストの研究を行ってきました。

そのなかで完成したのが、Honda歩行アシストです。人がより効率のよい形で歩行できるように動きをアシストしてくれます。それぞれ左右に角度センサーが備わっており、股関節の動きを検知して内臓モーターを稼働させます。これにより、歩行するために必要な足の動きをアシストしてくれるのです。

扱いやすいようにシステムデザインが設計されており、内臓モーターや角度センサーをコントロールする制御コンピューターやバッテリーの部分は、ベルト機構によって簡単に装着が可能です。ベルト機構なので、座った状態からでも取り付けられます。

制御コンピューターが歩行訓練中の動きを細かく分析し、歩くスピードや可動範囲、左右の対称性などを計測して数値として表してくれます。

Honda歩行アシストはこちら

2つの最適な機材でリハビリテーションを乗り越えましょう

ゲイトソリューションは膝から下、Honda歩行アシストは腰から膝までに取り付けて使用する歩行訓練用の機材です。再び自分の足で歩けるようになるための機材として、この2つは抜群の相性を誇ります。

ぜひ、この2つの機材を活用してリハビリテーションを乗り越えましょう。

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